Interview

院長 森田 正純Masazumi Morita

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奈良県奈良市、近鉄奈良駅から徒歩3分という好アクセスにある「森田医院」は、先代の頃から地域の皆様の健康を支えるべく、日々の診療に注力しています。今回は、幼い頃から医療現場を見て育ち、先代から継承した森田先生にお話をお聞きしました。

医療現場で育った幼少期
「医院の中に自宅がある」ような感覚だった
先生が医師を目指そうと思われたきっかけを教えてください

Interview 01先生が医師を目指そうと思われた
きっかけを教えてください

私の父が医師をしていたことがとても大きかったと思います。父は自宅を医院として改修して開業していたので、壁一枚を隔てたところが診察室という環境だったことから、幼少期から医療現場が身近にあり、慣れ親しんでいました。実は、自宅の出入り口が医院と同じだったんですよ。なので、「医院の中に自宅がある」という感覚になっていましたね。
他にも、父の往診について行かせてもらったこともありました。幼い頃はドライブのような気持ちもあったかもしれませんが、それだけ医療現場になれていたことから、自然と医師の道を考えるようになっていました。

内科を選ばれた理由をお聞かせください

Interview 02内科を選ばれた理由をお聞かせください

医師になるとき、いろいろな選択肢がありました。外科も考えたのですが、私は左利きで当時のメスなどは右利き用のものばかりであったため、サウスポーには辛かったんです。メスの動き一つも大きく変わるため、とても大変なことだったんですよ。そこで、内科に注目するようになりました。
今では、研修でローテーションして様々なことを経験できますが、当時は卒業したら所属が決まるような時代でしたから、幅広くいろいろなことができるところにも魅力を感じたというのもありますね。

先生が日々の診療で心がけていることはなんですか?

Interview 03先生が日々の診療で心がけていることはなんですか?

昔から地域密着医療ですから、「フリーアクセス」できるような場所でありたいと考えています。カルテの情報などを把握していますから、患者様がこちらに来て座るだけで良いようなくらいの関係性を作り、いつでも気軽に来れるような医院であることが大切だと考えています。
健康は、目に見えるものではありません。病院に来られる方は、何かしらの不安を抱いていることが多いわけで、いろんなことを考え込んでしまわれますよね。そういった不安や心配を解消させるため、地域の「かかりつけ医」としてできることは全力を注いでいます。ですが、私たちが病気を治すというわけではなく、患者様自身が「自分の力で治そう」と思う気持ちが大切ですから、そういった希望を持ち続けられるようサポートするのが、医師の仕事であると考えています。

患者様にとっての総合窓口
訪問診療で多くの方の健康をサポート
先生の診療コンセプトを教えてください

Interview 04先生の診療コンセプトを教えてください

地域のかかりつけ医として、患者様との「ファーストコンタクト」になることが多いです。そのため、専門的な治療よりも幅広く診療できるよう「間口を広げること」を先代から学びました。患者様は、「どこで診てもらったら良いかわからない」という方もたくさんおられます。そのため診査・診断の結果によっては他院を受診すべきかどうかも含めて一緒に検討するようにしています。
また、最新の知識等を取り入れることも怠らないようにしています。時代の流れによって増える病気の傾向が変わりますから、常にしっかり対応できるようにしたいと考え、学会や研修会に積極的に参加しています。

先生は訪問診療に力を入れておられますが大切にしていることはありますか?

Interview 05先生は訪問診療に力を入れておられますが大切にしていることはありますか?

訪問診療は、認知症の方やご高齢の方で入院等をしたくないという方に対応することが多いです。ご家族の負担も大きいため、訪問看護を活用しつつご家族が少しでも楽になれるように在宅診療の体制を整えるサポートやアドバイスをするようにしています。ヘルパーさんなどを活用しながら、介護する人が潰れてしまわないようにすることを意識しているほか、ご本人やご家族の不安や疑問を解消して、ストレスが少ないような状態で過ごしてもらえるようにすることは何よりも大切だと考えています。

ご家族の気持ちにも寄り添う
できるだけ健康寿命を長く保てるサポートを
先生は小児科診療も対応しておられますが、多い症状はありますか?

Interview 06先生は小児科診療も対応しておられますが、多い症状はありますか?

喘息が多いですね。あとは、アレルギー性鼻炎もあります。喘息については、ステロイド吸引が標準的ですが、親御さんにとっては心配な気持ちが大きいから、ステロイドを使うことに抵抗感がある方もおられます。
ご本人の症状や親御さんの気持ちに寄り添って、最適な治療をご提案するようにしています。

最後にHPをご覧の方にメッセージをお願いします

Interview 07最後にHPをご覧の方にメッセージをお願いします

健康に不安を感じたら、まずは相談していただきたいです。自分の健康不安は、大切なシグナルです。痛みなども我慢や様子見することなく受診してください。また、健診や人間ドックで「受診してください」と言われて放置している方はとても多いようですが、健診結果の「数値の説明」は医師から受けておくかそうでないかで健康寿命に関わることになります。ぜひ、積極的に受診してください。